日本の石たち

山形県産カルセドニー~研ぎ澄まされるもの

日本の石ブレスレット 山形県産カルセドニー リアファル 玉垣 01-03

こんにちは、staff  Yuleです^^

写真はLia Failでもこれまでもご紹介させていただいている日本の石(岩石)たちより、山形県産カルセドニーのブレスレットです。

近々、商品アップさせていただく予定となっております。


 

今までご紹介させていただいた日本の石たちも、数えてみましたら15種類と、結構な数になってきました^^:

 


 

☆日本の石・国産水晶たちについての記事はこちらよりご覧いただけます。

 


 

今回の山形県産カルセドニーは、ほんのりと優しい、カルセドニーらしいやわらかな雰囲気が素敵です。

カルセドニーは和名を玉髄といい、石英の微細な結晶が集まってできた鉱物で、良く知られるカルセドニーとしてはカーネリアンやクリソプレーズが有名ですね。

玉髄の一種で、縞模様が見られるものは、めのう(アゲート)と呼ばれます。

 

こちらの山形県産カルセドニーの産地が月山付近ということで、4年前の月山の写真を捜索していたのですが、なかなかご紹介できず仕舞いになっておりました。。

結局、写真が発掘できなかったので・・「やまがたへの旅」より写真をダウンロードさせていただきました^^:

月山

 

月山は、標高1984mの火山。日本百名山や花の百名山などにも選定されていて、ニッコウキスゲなどの高山植物の宝庫としても知られています。

山麓は、月山山麓湧水群として名水百選にも選ばれているそう。

そういえば、出羽三山を巡るフィールドワークで山形県を訪れた際、観光客向けの大きめな食堂で飲んだお水がやけに美味しくて、びっくりしたのです(笑)

特に調べることもなく疑問のままだったのですが、名水百選の地ということで、納得したのでした^^;

 


 

出羽三山(月山、羽黒山、湯殿山の総称)は、開山からなんと1400年の歴史のある山岳信仰の霊場でもあります。

羽黒山で現世の幸せを、月山で死後の体験を、湯殿山で生まれ変わるという・・三関三度の霊山として栄えてきたことでも有名です。

月山の山頂には月読命が祀られる月山神社があり、そういえば、お祓いを受けてからでなければ参拝できませんでした。

日本海から近い月山は豪雪の山でもあり、閉山ほぼ直前の9月に訪れましたが、

登山開始までの道路も途中が結構な山道で、夏場の登山シーズンには車が渋滞で動かないと伺って、この狭いところで・・と感じた思い出も^^:

 

 

羽黒山では長い石段を頑張って上った記憶、そしてこうした神社仏閣の傍ではお馴染みの?、お餅が美味しそうだった思い出が(笑)

石段の途中にある二の坂茶屋さんで、もうひと踏ん張りできそうな、力餅をいただくことができます^^

月山メインの旅でしたので、あまり確認していかなかったのが悪かったのですが。。

湯殿山は、多少、下調べしてから訪れていただきたい場所です。

平均、神社仏閣は2時間は見て回りますが、湯殿山はじっくりと巡って、半日は確実に滞在してしまえそうでした。

残念ながら時間がなく、奇跡的に滑り込みセーフでの参拝でしたが(道路にも閉門時間があるのです・・)、

その独特の参拝方法なども含めて体験という意味でも、ぜひ調べてから訪れていただければと思います^^

 


 

出羽三山というのは近代以降の呼び名だそうですし、以前は現在の三山ではなく、鳥海山が三山のひとつと数えられていたりと、いろいろあったようですが。。

出羽三山のひとつ、羽黒山は熊野三山や英彦山とともに、江戸時代には日本三大修験山とも呼ばれたそう。

 

いつも、日本の石たちのご紹介の際には恒例の?、山岳信仰や修験道。

山々は信仰の対象だったことを感じられ、そういえば熊野速玉大社で熊野曼荼羅を宮司さんに説明していただいたことなども思い出してしまいました^^:

富士曼荼羅、立山曼荼羅も確かTVで見た気がします。極楽や地獄の様子が描かれている絵図で、こういったものも調べてみると興味深そうで、関心は尽きません。。

 


 

出羽三山の信仰では、「現世」「死」「再生(甦り)」の中の、「死」がキーワードの月山。

夏場の月山の、よく晴れた日の高山植物のお花畑は死後の極楽浄土の世界にも感じられますが、一方で天気が変わりやすく、常に一瞬ごとの選択が命を左右する厳しい自然界。

修行はもちろん、自然界に一歩踏み込んでいく時間は、様々な意味での内観や瞑想でもあったと思います。

自然の厳しさも恩恵も暮らしに直結するほど身近に感じていた時代とは異なり、現代のわたしたちに感じられるものは少ないのかもしれません。。

きっともっと、肌感覚のように自然が近く、五感も六感も研ぎ澄まされなければ、生死に関わったのでしょうから・・

でも、不思議とそういった感覚も、石たちに触れているひとときには、ほんの少しかもしれませんけれど、思い起こさせてくれるようにも思います^^

 

精神的・霊的な意味では、わたしたち自身にも日々訪れる一日の終わりの時間(眠りは死とも似ているともされますね・・)、

振り返る内省の時間も、成長のための大切なひとときであり、真面目になかなか取り組めませんが、目に見えないような一歩でも、石たちのサポートを受けつつ(苦笑)前に進んでいきたいところです。

 


 

月山は火山ということで、花崗岩の山でもあるそう。

とろん、とした優しい雰囲気が美しく、月山や出羽三山の古くからの山岳信仰、清らかな湧水群、自然への畏敬の念を感じさせてくれながら・・

深い部分で共鳴するようなカルセドニーのブレスレット。

日本の石ブレスレットたちの中でも高価ですが、国産カルセドニーの、貴重なブレスレットということでもオススメです。

 

ここまで読んでくださってありがとうございました。

 

All Love,

Yule

 


参考文献・HP

『新版 山の宗教―修験道』 五来重 淡交社

「山と渓谷 深田久弥と『日本百名山』」 山と渓谷社 2021.1

ヤマケイオンライン