サヌカイトブレスレット(ご縁をありがとうございました)
こんにちは、staff Yuleです^^
写真はこれまでもご紹介させていただいている日本の石(岩石)たちより、香川県産サヌカイトのブレスレットです。
近々、商品アップさせていただく予定となっております。
☆これまでご紹介の日本の石・国産水晶たちについての記事はこちらよりご覧いただけます。
今回のサヌカイトは、一見真っ黒ですし、日本の石ブレスレットらしい印象ですね^^
以下、香川大学博物館のHP(保管庫)より一部引用させていただきますと、
「サヌカイトは、古銅輝石安山岩の一種で、今から約1300万年前の瀬戸内海地域の火山活動によってできた物と考えられている。
サヌカイトは、世界中でも、香川県の五色台周辺や坂出市の金山や城山、大阪府と奈良にまたがる二上山地域ほか数カ所でしか産出が知られていない、きわめて珍しい岩石である。
音の良いサヌカイトはきわめて限られた地域(五色台の国分台付近)だけに産出する。」
こうしてみると、見た目はいつも通りな(?)日本の石ブレスレットですが、
サヌカイトは、産地も限られるなど岩石としても珍しく貴重なことがわかります^^
サヌカイト(讃岐岩)の名前は、明治政府に招かれたドイツ人地質学者ハインリッヒ・エドムント・ナウマンが本国に持ち帰り、知人のバインシェンクが研究して命名したとのこと。
ナウマン・・どこかで聞いたことのある名前だわ・・と思っていたら、ナウマンゾウと聞くと日本人には馴染み深いかもしれません^^
長野県の信濃町には「野尻湖ナウマンゾウ博物館」もありますので、
時節柄外出は難しいですが、戸隠神社5社などと一緒に観光していただくのも楽しいと思います。
また、サヌカイトは「日本の地質百選」にも選ばれているそう。
糸魚川-静岡構造線や、富士山など名立たる名山はもちろん、名前を見ているだけでも気になる場所がたくさんあります^^
何度も話題にさせていただいている(?)ように、長野県の和田峠では黒曜石が産出され、縄文時代からの一大産地でした。
(関連記事はこちらでもご覧いただけます→星降る里の欠片たち~高千穂産水晶 傾向と対策?)
それゆえ、矢じりと言えば黒曜石・・というイメージが先行しておりましたが、
関西、中国四国地方を中心にこのサヌカイトの矢じりや石包丁などが出土しており、石器の材料として用いられることもあったそうです。
硬さの一方で、鋭く割れやすい性質を利用しているとのこと。
また、サヌカイトの特性のひとつとして、固いもので叩くと高く澄んだ綺麗な音がすることから、「カンカン石」とも呼ばれます。
1964年の東京オリンピックの開会式の会場でもサヌカイトの音が鳴り響いたとのこと。
石で作った鉄琴・木琴のような「石琴」や、玄関のベル、風鈴などにも加工されています。
実はその音色に一目惚れ?したため、実店舗の入り口ではサヌカイトの澄んだ音とともにお客さまをお迎えしておりますので、
サヌカイトの一番のイメージはやはり、「美しい音色」です^^
(※ブレスレットの状態では当然ながら叩いても音はしませんので、ご注意くださいね^^;)
余談ですが、音が鳴る・・と言えば、身近な水晶ではシンギングクォーツ(シンギングクリスタル)。
大変貴重な宮崎県高千穂産水晶のシンギングクォーツセット、残りあと一点のみとなりますので、ぜひご覧いただけますと幸いです。
そして、「響く石」が語源の「シャーレンブレンド」(ご縁をありがとうございました)。
こちらはイマイチ、皆さまに魅力が伝わりきれていないかもしれませんが(苦笑)、
ヒーリングストーン好きさんにはマニアック&パワフルで知られるシャーマニックな石です^^
黒い色合いもそうですが、矢じりなどの石器として古代より用いられてきた歴史、
また、叩くと澄んだ音がすることからも、サヌカイトは邪気払いの要素が強いとされているよう。
エネルギー的には少し特殊な部類に入ると聞いたこともあります。久しぶりの玄人向けの日本の石ブレスレットでしょうか・・
いつも通り、日本の石たちのブレスレットはグラウンディングのサポーターとしてはもちろん、
人類史と地球の地殻変動にも思いを馳せながら・・
今回のサヌカイトは魔除けのお守りに、また、珍しい岩石の貴重なブレスレットとしても惹かれる方にはオススメです。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
All Love,
Yule
参考文献・HP
『サヌカイトに魅せられた旧石器人 二上山北麓遺跡群』佐藤良二 新泉社